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屋外の電源を増設する方法や注意点を紹介

近年は、おうちキャンプやBBQのブームなどの影響もあり、屋外に電源を設置したいというご家庭も増えています。
キャンプをしないとしても、車内に掃除機をかけたり、洗車や窓掃除で高圧洗浄機を使ったりする機会もあるので、外に電源があるととても便利です。

そこで気になるのが、屋外に電源を増設する場合の費用ではないでしょうか。
ここでは、増設方法や注意点、費用相場などを紹介するので設置を検討する際の参考にしてください。

屋外の電源を増設する方法や注意点を紹介

屋外電源を増設する方法とは

屋外電源を増設する方法は、屋内のコンセントから分岐させる工事と、分電盤から新しく配線を引く工事の2種類になります。
ここでは、それぞれの工事方法について解説していきます。

屋内のコンセントを分岐させる工事

屋内にあるコンセントを分岐させて、電源を屋外に分配する工事の施工手順は以下のようになっています。

1.屋外電源の設置場所に一番近いコンセントをチェックする。
2.屋内コンセントの本体を取り外し、屋外電源の設置場所に配線できるかルート確認をする。
3.工具を使い、ケーブルを通すための穴を開ける。
4.分岐用電線を屋内のコンセントに差して屋外に出す。
5.分岐用電線と屋外コンセントをつないで、外壁に設置する。
6.配線穴の周りに、雨水や虫の侵入を防ぐコーキング処理をする。

この工事は、業者にとっては簡単な作業なので1時間程度で完了します。

分電盤から新しく配線を引く工事

分電盤から新しく配線を引く工事の施工手順は、以下の流れになります。

1.屋外コンセントの設置場所を決める。
2.分電盤に空きがあるか確認し、空きがない場合は増設する。
3.建物内の配線をチェックして、必要があれば配線作業を行う。
4.外側の壁に穴を開けて電線のルートを確保する。
5.雨水から電線を守るPF管などを使って、屋外コンセントまで配線を引く。
6.屋外コンセントを外壁に固定する。
7.屋外コンセントの周りにコーキング処理をする。

分電盤から配線を引く工事は、工程が多いため費用が高くなり、施工も3時間ほどかかることがあります。

屋外電源の費用相場を紹介

屋外電源の費用は、工事の方法や建物の構造、材料費などによって異なります。
とは言え、費用がまったく分からないと見積りをもらっても高いのか安いのかを判断できません。
そこで、ここではそれぞれの工事の費用相場を紹介します。

屋内のコンセントを分岐させる工事
内訳(項目) 費用の相場
増設作業費用 12,000~15,000円
外壁加工費用 4,000~5,000円
電線ケーブル敷設作業費用 1,000円/m
防水加工費用 1,000~1,200円
合計 18,000円(※)

※一番安い価格で算出しています

分電盤から新しく配線を引く工事
内訳(項目) 費用の相場
増設作業費用 12,000~15,000円
外壁加工費用 4,000~5,000円
電線ケーブル敷設作業費用 6,000円~
配管やモールの設置作業費用 7,500~8,000円
分電盤から配線を引く作業費用 4,500円~
屋内作業費用 6,000円~
防水加工費用 1,000~1,200円
合計 41,000円(※)

※一番安い価格で算出

上記の相場を見ると、屋内から配線を引く工事は約20,000円、分電盤から配線を引く工事は約40,000円となるので、この価格を目安に見積り金額をチェックしましょう。

増設するメリットとは

屋外電源を増設するメリットは、屋内から電源を取る手間がなくなることです。
延長コードなどを使えば屋内からも電源を取れますが、夏場などは窓の隙間から虫が侵入するかもしれません。
また、芝刈りや窓掃除などの作業は広範囲になるので、延長コードの長さが足りないと、いちいちコンセントを換えなければなりません。

また、以下のようなメリットも挙げられます。

・手軽に庭をライトアップできる。
・庭掃除や窓掃除がしやすい。
・電気自動車の充電ができる。
・防犯カメラなどを簡単に取り付けできる。

屋外電源があれば、外で電源が必要な場合にもノンストレスになります。

増設時の3つの注意点

増設時の注意点は、以下の3つになるのでチェックしておきましょう。

電気配線図をチェックする

新築の設計時に屋外電源の場所を指示しなかった場合、業者判断で設置されてしまうことがあります。
家の裏など不要な場所に設置されてしまうと、屋外電源があっても使いこなせないので、必ず電気配線図をチェックしてください。

もし不便なところに設置されているようであれば、業者に位置を変えてもらうようにしましょう。
建物が完成した後では、別途工事費用などがかかってしまうので要注意です。

設置場所は使い勝手の良いところを選ぶ

設置場所を決めるときには、どのような用途で使うのかを考えて、それに適した場所を選ぶことが重要です。
窓掃除や洗車で高圧洗浄機を使うために取り付けるのであれば、部屋の間や車庫の近くが良いでしょう。
イルミネーションを飾る場合は玄関のそば、芝刈り機やおうちキャンプで使うのであれば庭付近というように、用途に合わせて設置場所を決めてください。

屋外電源専用の防水加工になっているか

屋外電源に防水加工がされていないと、漏電のリスクがあり、最悪の場合火事の原因にもなります。
屋外電源には、ただ防水コーティングするだけでなく、ブッシングの部分には専用の防水加工をしなければならないので、必ずチェックをしてください。

屋外電源を設置して生活をより快適に!

屋外電源は頻繁に使うわけではありませんが、いざという時にあるととても便利です。
新たに増設する場合は工事が必要ですし、電気工事士の資格を持った人に依頼しなければなりません。
しかし、設置をしておけば屋外での作業が楽になるので、生活もより快適になるでしょう。

屋外への電源増設は、プロに任せるのが一番です。
当社でも屋外への電源増設を行っているので、設置を検討している方はぜひご利用ください。

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