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電話線とLANケーブルは何が違う?互換性はあるの?わかりやすく解説します!

インターネットに接続する際、利用するケーブルには種類があります。
その中でも代表的なものが電話線とLANケーブルです。
見た目が似ているため、混同されることもあるかもしれませんが、実は大きな違いがあります。

本記事では両者の違いや互換性などについて、分かりやすく解説します。
あなたも正しい接続方法を知って、快適なインターネット環境を手に入れましょう!

電話線とLANケーブルは何が違う?互換性はあるの?わかりやすく解説します!

電話線とLANケーブルの基本説明

電話線もLANケーブルも、通信のために使うという点では共通しています。
しかし、その中身はだいぶ異なっています。
ここでは、電話線とLANケーブルのそれぞれの特徴を解説し、両者の違いを明らかにします。

電話線とは

電話線とは、家庭やオフィスの中で電話を使うときに用いる線のことです。
モジュラーケーブルともいいます。

電話線は、通話中の声を伝えるために使用されます。
通話中に話す声は、波の形をしており、この波を電話線に乗せて相手の電話機まで送信します。
電話線は3つの種類に大別できます。

・6極2芯
・6極4芯
・6極6芯

音声だけであれば最もシンプルな6極2芯で問題ありません。
6極4芯は会社のように各部署で内線をつかうときなどに利用されます。
6極6芯は特殊な場面で使用されることが多く、あまり見かけないかもしれません。

電話線を接続する際には、通常、壁のコンセントと電話機の端子を接続する必要があります。
電話線の両端には、RJ-11などのプラスチックのコネクターがあり、このコネクターを使用して簡単に接続することができます。

LANケーブルとは

LANケーブルとは、コンピューターやルーターなどのネットワーク機器を接続するために使用されるケーブルです。
また、LANケーブルを使用することで、複数のコンピューターをネットワークに接続することができます。

LANケーブルには、異なる規格があり、それぞれ最大通信速度や距離、使用用途が異なります。
代表的な規格としては、カテゴリー5(Cat5)、カテゴリー6(Cat6)などがあります。
LANケーブルは、一般的にRJ-45と呼ばれるコネクターを使用して接続されます。

電話線とLANケーブルは何が違う?

電話線を使ってもLANケーブルを使っても、パソコンなどをインターネットとつなぐことができます。
それでは、両者にどのような違いがあるのでしょうか。
3つの観点から違いを明らかにします。

形状が違う

電話線が比較的細い線であるのに対し、LANケーブルは比較的太めです。
コネクタの形状も異なります。
そのため、線の太さやコネクタの形状を見ると、両者の違いが一目瞭然でわかります。

信号が違う

電話線はアナログ信号とデジタル信号を使用し、LANケーブルではデジタル回線を使っています。
基本的に、デジタル回線の方がセキュリティ能力が高く、データの質が良くなります。
アナログ信号は通信中のノイズを取り除くのが難しいため、高品質なデータの伝送に不向きです。

用途が違う

電話線の主な用途は通話です。
音声をつたえること以外については、決して優れているわけではありません。
一方、LANケーブルはインターネット接続やパソコン同士、パソコンと周辺機器の接続などで用いられます。
したがって、データ通信を行うのであれば、LANケーブルの方が向いているといえます。

両者に互換性はある?

電話線とLANケーブルには互換性があるのでしょうか。
結論を先に言えば、互換性はありません。
ただし、変換コネクタを使用することで代用することが可能です。

基本的に互換性はない

通常、電話線やLANケーブルの間に互換性はありません。
そもそも、コネクタ部分が異なっているため、電話線の代わりにLANケーブルを使用するといったことができないのです。
ただ、電話線は音声だけではなくデータも伝送できるため、LANケーブルの代わりに通信線として利用することはできます。
とはいっても、扱えるデータ量が少ないため、通信速度が大幅に遅くなってしまいます。

変換コネクタを使えば代用可能

互換性がない一番の理由はコネクタの形状の違いでした。
ということは、変換コネクタを使用すれば代用可能だといえます。
実際、電気店などでは電話線に用いられるRJ11とLANケーブルに用いられるRJ45のコネクタを変換できるアダプタが販売されています。
それを使うと、一部の電話線をLANケーブルに置き換えることが可能となります。

まとめ

今回は電話線とLANケーブルの違いや互換性について解説しました。
両者は基本的に異なるものであり、相互の互換性はありません。

ただし、変換コネクタを使用することで、一部の電話線をLANケーブルに置き換えることは可能です。
Wi-Fi接続を導入している家庭も増えていることから、ケーブルについてあまり詳しくない人も少なくありません。
有線には回線の安定性やセキュリティ面での有利さがあるため、電話線やLANケーブルについての知識も知っておいた方がよいでしょう。

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