お役立ちコラム

column

業務用Wi-Fiってなに?家庭用Wi-Fiとはどう違うの?業務用Wi-Fiを解説!

Wi-Fiとは、電波を使ってネットワーク接続を行う技術のことを指しています。
そのため、プライベートでも使われている方も多いかもしれません。
それでは、Wi-Fiには業務用と家庭用の区別があることをご存じでしょうか?
今回は、業務用Wi-Fiの特徴と家庭用Wi-Fiの違いを解説します。

業務用Wi-Fiってなに?家庭用Wi-Fiとはどう違うの?業務用Wi-Fiを解説!

業務用Wi-Fiってなに?

業務用Wi-Fiと家庭用Wi-Fiには、同じWi-Fi技術が使われています。
しかし、業務用Wi-Fiは使用人数や用途に家庭用との違いがあるため、家庭用Wi-Fiとは違う機能が搭載されている傾向があります。

それは、ビジネスシーンでは機密情報を扱ったり、同時にたくさんの人がWi-Fiを使用したりすると考えられ、家庭用のスペックでは不十分なケースが多いからです。
次項では、具体的な家庭用Wi-Fiとの違いを見ていきます。

業務用Wi-Fiと家庭用Wi-Fiの違いには何があるの?

さて、業務用と家庭用のWi-Fiでは何が違うのでしょうか?
その代表的な違いは、「同時接続台数」・「セキュリティ」・「ゲスト用Wi-Fiの提供」の3つです。
では、それぞれを具体的に見ていきましょう。

同時接続台数

業務用と家庭用のWi-Fiの違いの1つ目は「同時接続台数」です。
家庭内でWi-Fiを使う人数は数人だと考えられますが、業務中では数十人が同時に使うケースも想定されるでしょう。
これを実現するために業務用Wi-Fiでは、より広範囲に安定した電波を届けられるように設計されており、家庭用に比べて多くの人数が同時に使用できます。

セキュリティ

業務用と家庭用のWi-Fiの違いの2つ目は「セキュリティ」です。
Wi-Fiセキュリティには「WPA3」と呼ばれるシステムが使われており、個人用の「WPA3-Personal」と業務用の「WPA3-Enterprise」に分けられます。

この2つの違いは、「WPA3-Enterprise」では「WPA3-Personal」と比べて、より強固な暗号化システム(192ビット暗号化システムCNSA)を採用している点が挙げられます。
192ビット暗号化システムCNSAはアメリカ安全保障システム委員会が規定している暗号化システムで、これを搭載すると通信内容の暗号化レベルが上がり、通信時に外部攻撃を受けにくくなります。

ゲスト用Wi-Fiの提供

業務用と家庭用のWi-Fiの違いの4つ目は「ゲスト用Wi-Fiの提供」です。
ゲスト用Wi-Fiは、カフェなど飲食店で用いられているフリーWi-Fiのように、多くの人が自由に使えるWi-Fiを指します。
ゲスト用Wi-Fiは、社内で用いるWi-Fiネットワークから独立したWi-Fiネットワークが構築されているため、セキュリティ面でも安心です。

また、飲食店以外のビジネスシーンでも客先対応をするケースが多いので、社内の応接室などに完備するとお客様により良い環境を提供できると言えるでしょう。

業務用Wi-Fiの選び方はどうすればいい?

前項では、業務用Wi-Fiと家庭用Wi-Fiの違いを解説しました。
では、業務用Wi-Fiをどのように選べば良いのでしょうか?
本項では、業務用Wi-Fiの選び方を3つ紹介します。

使用人数と使用範囲

業務用Wi-Fiの選び方1つ目は「使用人数と使用範囲」です。
業務用Wi-Fiの同時接続台数は、Wi-Fi提供会社のホームページに記載されており、最大100台まで接続できるプランから20台程を推奨するプランまで様々な種類があります。

また使用範囲に関しても、障害物が無い場合は1台で25mから50mまでが目安となるので、使用人数とあわせてオフィスや店舗の広さを考慮してWi-Fiの設置数を検討すると良いでしょう。

Wi-Fi規格とセキュリティ

業務用Wi-Fiの選び方2つ目は「Wi-Fi規格とセキュリティ」です。
Wi-Fi規格は、「IEEE 802.11a」のように表現され、「IEEE 802.11」がWi-Fiの世代を表し、「11」の次にあるアルファベット「a」が種類を表しています。
2023年現在では様々な種類が開発されており、以下に示す数字順に性能が向上します。

①IEEE 802.11a:通信速度54Mbps、伝送帯域5GHz
②IEEE 802.11b:通信速度11Mbps、伝送帯域2.4GHz
③IEEE 802.11g:通信速度54Mbps、伝送帯域2.4GHz
④IEEE 802.11n:通信速度600Mbps、伝送帯域2.4GHzもしくは5GHz
⑤IEEE 802.11ac:通信速度6.93Gbps、伝送帯域5GHz
⑥IEEE 802.11ax:通信速度9.69.6Gbps、伝送帯域2.4GHzもしくは5GHz

用語解説

bps:1秒間に何ビットのデータを転送できるかを示す単位
伝送帯域:伝送帯域は通信する周波数の幅を示しており、値が大きくなると1秒間に送信できるデータの量が大きくなる

このように、より快適な通信を考えるなら⑤や⑥を選択すると良いことがわかります。

また、セキュリティ面では前項で紹介した業務用の「WPA3-Enterprise」を選ぶと、より攻撃を受けにくい通信が可能です。
ちなみに、「WPA3-Personal」に搭載可能な暗号化システム(192ビット暗号化システムCNSA)はオプションとなっているケースもあるので、導入の際は仕様を確認すると良いでしょう。

サポート体制

業務用Wi-Fiの選び方3つ目は「サポート体制」です。
業務中にWi-Fiのトラブルが起きるとインターネットやサーバーに繋がらなくなり、業務に支障をきたすことは容易に想像できます。
そのため各Wi-Fi提供会社は、365日24時間サポート体制を敷いていたり、遠隔操作で対応していたりするなど様々なサポートが用意されています。
このように、業務用Wi-Fiを選ぶ際にはサポート体制も重要な要素になります。

まとめ

今回は、業務用Wi-Fiと家庭用Wi-Fiの違いから選び方までを解説しました。
使用人数やセキュリティ面におけるメリットが業務用Wi-Fiにはあるとわかりましたね。
この記事を参考に、自社に適した業務用Wi-Fiを選択いただければ幸いです。

お問い合わせ

CONTACT